#67 - イヴの時間
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幼少の頃からアンドロイドやサイボーグを扱った作品に対して、一般的な感情から逸脱するレベルの潜在的な恐怖心があり、実はいい歳になるまでターミネーターを観る事も出来ない程でした。もう流石に「夜も寝られない」ではなくなりましたが、それでもスティーヴン・スピルバーグの映画A.Iの様に、意表をついた演出(冒頭で人間かと思われた女性の顔が突然開いて機械部を晒すシーン)をされると思わず眼を逸らしてしまいますし、根源的な解消には至っていないのが自覚出来ます。まぁ攻殻機動隊ぐらいなら今は平気ですが。
「人類は生体であり、内部に機械は存在しない」が、通常我々が持ち、また物理的絶対でもある概念です(医療に拠る体組織の補助を目的とした機械は別)。先に挙げた演出、また同様のプロットを持つ作品はCGにしろ特撮にしろ、人によって「面白い」や「怖い」など印象は変わるでしょうが。観ている側の先入観を壊すから驚く訳です。
一ジャンルとして確立する程メジャーなのは、壊す対象が人間であるからでしょう。例えば「犬かと思ったら猫だった」という演出があったとしても、作風によっては成り立つでしょうが、根本的に違う物体に対する感情移入は難しいかと思います。
視覚的な演出を別としても、「感情移入できるはずの登場人物だったはずなのに、実は感情移入出来ない”物体”であった」という点が「怖い」という感情の基幹なのかもしれません。加えて、そもそも人は「何を考えてるのか予測出来ない存在」に対しては警戒心を持つ物です。愛想の無い隣家の住人が狂気を剥く物や、安心して利用出来るはずだった機械が人工知能を持って人類に反旗を翻す作品もこれまでに多く制作されています。
しかしその反面、そういった作品に対して無性に気になったり惹かれたりする一面もあるのが不思議です。A.Iにしたって事前情報として主人公がアンドロイドである事も、機械描写があろう事も判っているはずなのに結果的にちゃんと観ていますし、THE ANIMATRIXで女性が複数の暴漢に殺される(実は女性型アンドロイドだった)シーンは、その残虐性も味方し、今もな深い(不快)イメージとして残っています。
全然イヴの時間の紹介になっていませんが、要するに「気になってるからちゃんと観ます」という事を言いたかっただけです。でも前述した様なびっくり描写は嫌かな。ちなみに現在二話まで公開されていますが、とりあえず現時点では日常をテーマにした平穏な作品です。
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